Officer(執行役)という肩書き、役割   Updated!


Share on LinkedIn
Pocket


アメリカの企業は、社長(president)がトップに立つ構造と、最高経営責任者(chief executive officer)がトップに立つ構造に大きくわけることができます。後者はofficer(執行役)が経営を担う、いわゆる“アメリカ型企業統治”に基づいたものです。このofficerという役職を少し掘り下げたいと思います。

アメリカ型企業統治の大きな建前は、株主(shareholder)がまず取締役(director)を選出します。取締役会(board of directors)は株主の代表として会社経営のための執行役(officer)を別に任命します。もちろん小さな企業では、株主、取締役、執行役の兼務がよくあります。

執行役は、chief executive officer(最高経営責任者、CEO)を筆頭に、chief operating officer(最高執行責任者、COO)、chief financial officer(最高財務責任者、CFO)、といった役職が経営陣(management)を構成します。日本の企業にあてはめると、CEOが社長、COOが営業本部長、CFOが財務本部長といったところです。最近はchief technology officer(最高技術責任者、CTO)、chief communication officer(最高コミュニケーション責任者)といった役職も一般的になっています。

企業の規模や規定によって違いはありますが、執行役というのは「実行部隊」という捉え方ができると思います。投資して資産を増やしたい株主、その株主の意向を受けた取締役が執行役を任命し、日々の業務を遂行する役割を果たします。

もちろんpresident(社長)がトップに立つ企業もあります。その場合、経営陣がpresidentだけのこともありますし、vice president(副社長)などが加わっていることもあります。とても紛らわしいのですが、アメリカ型企業統治でvice presidentは「部長職」にあたり、たいてい経営権はありません(参考記事)。混乱を避けるために副社長をexecutive vice presidentやmanaging vice presidentとして「経営権がある」という意味を持たせる企業も見られます。

執行役というポジションは、国内規定でdirector(取締役)が経営権を持つ日本の企業には存在しません。しかし最近はCEOやCOOを名乗る人が日本にも増えていますよね(ライブドアの頃からでしょうか?)。これは国外向けに用意したエキストラの役職と言えます。会社案内をよく見てみると「代表取締役社長兼CEO」となっていたりします。社長よりCEOのほうが響きがいいからと後者を自称する人もいるかもしれません。

関連記事:
Vice Presidentは本当に副社長?
「部長、課長」にあたる英語の役職


他のビジネス英語ブログを見る



関連記事

Leave a comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *