ネイティブスピーカーのような自然な英語を話すコツの1つに、句動詞(群動詞)の活用を上げることができます。ここで紹介するtalk(またはwalk)~throughのように「動詞+前置詞」のフレーズを句動詞と総称しています。前置詞がつくことで意味がだいぶ変わる動詞もあります。
「一通り説明する」を日本語から英語に直そうとすると、explain the whole processのような表現になってしまうと思います。これでも間違っていないのですが、talk/walk~throughのような表現が出てくるとかなりネイティブらしく聞こえます。
1) The vendor talked us through the shipping process.
(業者は我々に発送プロセスを一通り説明してくれた)
1)のように、talk(またはwalk)someone through~で「人に~を一通り説明する、一部始終を話す」という表現です。talkとwalkの違いはほとんどないと言って良いでしょう。「talkは話のみでの説明、walkは行動しながら」という捉え方もありますが、実際の使われ方ではそこまで差別化していないと思います。
2) Excuse me. Can you walk me through how to operate this machine?
(すみません、この機器の操作方法を一通り説明してくれますか?)
2)のように、throughの後にhow to~のような節が来ることも可能です。ここではthe machineが目の前にあると想定して、一緒に使いながら説明するならtalkよりwalkのほうが適切と言えるでしょう。
3) Please walk us through your resume.
(あなたの履歴について一通り説明して下さい)
3)は就職面接での定番フレーズです。talkも使われますが、敢えてwalkと言うのは面接官の目の前に履歴書があるからです。単に言葉で説明というより、「履歴書になぞらえて」といったニュアンスがwalkにあるように思います。
あわせて読む:ネイティブのような句動詞の使い方
*「口先だけ」はtalk the talk、「実行する」はwalk the walk
*句動詞に関する記事一覧
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